御堂垣御堂垣外(みどがいと)って、どんなところ? & 歴史
御堂垣外は、長野県伊那市高遠町にあります。
伊那市 高遠町(いなし たかとおまち)
高遠町にある高遠城址公園は、天下第一桜として桜の時期には全国から観桜客が訪れ、城跡一帯の約1500本もの桜が咲き乱れます。品種は、タカトオコヒガンサクラという固有種。全国的に多く見られるソメイヨシノに比べて、少し小ぶりですが赤みの強い花が咲きます。その樹木は、昭和35年には長野県の天然記念物に指定されています。
一般社団法人 伊那市観光協会(伊那市役所観光課内)ホームページより抜粋
御堂垣外(みどがいと)地域
中世から戦国初期には藤沢氏・保科氏の拠点(藤澤城跡)となっていた。特に保科氏(保科正俊・正直)は、ここを拠点に勢力を伸ばし保科正光(高遠城主)・保科正之(徳川家光の異母弟・会津藩主)と引き継がれていく。
地域には歴史的価値のある藤澤城跡(蛇山)があります。また金沢(杖突)街道の御堂垣外宿として、江戸時代の参勤交代及び大名の宿のために、1681年から1684年に整備された。江戸と高遠を結ぶ歴史ある地域で、現在も本陣跡(玄関・式台などは当時のまま)や問屋跡(伊勢屋・越後屋)があり当時の面影を残しています。
伊那市役所 企画部地域創造課 地域振興係 発行
高遠町地区 藤澤区 御堂垣外「地域の教科書」より
御堂垣外は、かつては杖突道や金沢道の宿場町として栄えました 。
この御堂垣外宿を経由し、金沢峠(1315n)を経由して甲州街道の金沢宿へと進みました。地域内には諏訪神社、庚申塔や馬頭観音などが存在しています。
御堂垣外地域の標高は1000m弱、入笠山、守屋山などの有名な山が近くにあり、周りを山々に囲まれています。入笠山に登れば、南アルプス、中央アルプス、北アルプスの3つのアルプスを一望できます。夏は涼しくてクーラーのない家がほとんどです。冬はマイナス15度にもなりますが、雪はそれほど積もりません。
冬は畑の土が凍結し、5月までは遅霜もあるので、野菜が育つのは5月中旬から11月までです。昼と夜の寒暖差があるので、美味しい野菜が出来ます。春はタラノ芽、フキノトウ、ワラビなどの山菜やタケノコ、秋はクリ、クルミ、カキ、マツタケ、沢山のキノコが採れます。
周囲が山に囲まれていて、鹿、猿、イノシシ、穴熊、タヌキ、ハクビシン、キツネ、ネズミ、モグラ、カラスなどの害鳥獣も多く、それらからの防除に四苦八苦しております。天然記念物のカモシカも時々姿を見ることができますよ。